食事代を経費にするとき。落とせる食事代、勘定科目、メモする内容
食事代を経費にしたいということはあるでしょう。
しかし、税金のルールがややこしく、調べれば調べるほど混乱してしまいます。
大枠のざっくりした考え方を示します。
どんな食事代であれば経費にできるのか
まず、経費に落とすための第一条件として、他人とのご飯であることが必要です。
社長一人だけのご飯はNGと思ってもらった方がいいでしょう。
じゃあ、誰と一緒ならいいのか。
仕事の取引関係があればOKといえます。
これは、お客さん側でもいいですし、仕入れ先側でもかまいません。
一方、社内だけだったらダメかというと、そうとも限りません。
ご飯を食べながら、ざっくばらんに話し合うことはあるでしょう。
社内で懇親を深めるために、従業員とご飯を食べることだってあります。
ただし、毎週のように、ということになると、やっぱり厳しいでしょう。
社内だけならば、多くても月1~2回くらいにしておきましょう。
食事代の勘定科目はどうすればいいか
食事代の勘定科目としてよく挙がってくるのは「交際費」「会議費」の2つです。
ざっくり分けるとしたら、こんな感じです。
・昼飯代は会議費
・飲み会代は交際費
・アルコールなしは会議費
・アルコールありは交際費
・1人あたり2,000円未満なら会議費
・1人あたり2,000円超なら交際費
会議費はあくまで打ち合わせであって話し合いが目的です。
参加者との議論を円滑に進めるために、(たまたま)飲食をともなっている、というニュアンスです。
一方、交際費は、接待です。
取引先との親睦を深めるのが目的で、そのために飲食する、というものです。
こちらは、飲食はがっつりメインになります。
つまり、飲食はサブなのか、メインなのか、という違いがあります。
とはいえ、上記の基準で考えていただいて、それでも迷ったら交際費、でいいでしょう。
メモはどうすればいいか
こういったものは、書いておくとよいです。
①参加人数
②参加者(誰と飲食したのか?)
③参加者との関係、会の趣旨、話の内容など
(ビジネス目的であって、プライベートの飲食ではないことの説明)
→得意先忘年会、共催セミナー話し合い、など
レシートの裏などに書いてもいいですし、会計ソフトの摘要欄に書いてもかまいません。
ちなみに、食べたものまでは書く必要はありません。
「接待飲食代」で十分です。